岩盤浴は、心と体をやさしく癒してくれる人気のリラクゼーション。
体に負担をかけずにじんわり温まり、冷え性の改善や体調を整える効果が期待できます。
さらに、美肌や代謝アップなど美容面でもうれしいメリットがいっぱい。
この記事では、美容と健康を叶える岩盤浴の魅力をわかりやすくご紹介します。
岩盤浴とサウナの違いとは?
岩盤浴とサウナの大きな違いは、体を温める方法にあります。
その違いによって、汗のかき方や種類、体への負担も変わってきます。
それぞれの特徴を理解して、自分に合った効果的な入り方を選びましょう。
岩盤浴

岩盤浴は、温められた天然石や岩盤の上で寝ることで発汗を促す入浴方法です。
遠赤外線などの温熱効果で体を芯から温めます。
サウナの温度より低いため、女性や高齢者でも比較的に負担なく利用できます。
温熱療法
温められた岩盤から出る遠赤外線が皮膚の内部に浸透し、体を芯から効率的に温めます。
それにより、毛細血管の血行が促進され、末端の冷え性に働きかけます。
また体を温めることで、免疫細胞が活性化され、健康維持や生活習慣病の改善に繋がる可能性もあるとされています。
低温多湿
岩盤浴の温度は一般的に40℃~50℃、湿度が60%から70%程度と定められています。
この穏やかな温度と湿度で体に負担がかかりにくいのが特徴です。
じんわりと汗をかくため、さらさらとした良質な汗をかくことができ、代謝が活性化し、美容効果も期待できます。
サウナ

サウナは、短時間で体温を上昇させ発汗を促す入浴方法です。
サウナストーン(サウナ石)は、サウナストーブの上で熱を溜め込み、ロウリュを行う際に蒸気を生み出すことで、室内の温度や湿度を調整する役割を担っています。
使用されるのは、フィンランド産の「香花石」などの火成岩や、耐熱性に優れた人工のセラミック製ストーンで、いずれも熱をしっかり蓄えられるのが大きな特徴です。
ドライサウナ
ドライサウナとは、サウナストーンに水をかけ、室内に蒸気を発生させ体感温度をあげて発汗するフィンランド方式の入浴方法です。
高温の空気で体の芯から温まり、大量の汗をかくことができます。
体を深く温めることで、運動後の筋肉の疲労回復やリフレッシュ効果も期待できるでしょう。
ウェットサウナ
ウェットサウナとは、温度が低く湿度が高いサウナです。
主にミストサウナやスチームサウナ、塩サウナなどがあります。
湿度が高いため汗が蒸発しにくく、体感温度が上がり発汗を促す入浴方法です。
温度が低めなので、サウナ初心者や暑いのが苦手な人でも入りやすいのが特徴です。
岩盤浴の魅力

岩盤浴はサウナとは違い、低温環境で体を温めます。
高温のサウナが苦手な人でも利用しやすく、体をじっくり温めながら大量の発汗を促せるので、体の中からデトックスできます。
リラックス効果
体を芯から温めるため、緊張がほぐれます。
そして交感神経の緊張が緩むことで、副交感神経が優位になり、リラックス状態を促します。
美肌・美容効果
体が芯から温まることで、新陳代謝の促進やデトックス、肌の保湿力の向上、毛穴の清潔化が期待できます。
そのため肌のターンオーバーが整い、うるおいとハリのある肌へと導かれます。
デトックス効果
体を深部から温めることで、血行やリンパの流れを促進させます。
新陳代謝が活性化することで、汗腺だけでなく皮脂腺からも汗が分泌され、蓄積した老廃物や毒素を排出する効果が期待できます。
体質改善・ダイエット効果
体を深部から温めることで発汗を促し、基礎代謝が上がります。
基礎代謝が上がると、体温が1℃上がるごとに基礎代謝は12~13%向上されるとされており、エネルギー消費効率が高まることで脂肪が燃焼しやすい体質に導きます。
免疫力アップ
体を芯から温めることで、免疫細胞である白血球の働きを活発にし、免疫力の向上を促します。
血行促進や新陳代謝の活性化、老廃物の排出を促すことで、ナチュラルキラー細胞の活性化にも繋がり、風邪の予防や体調管理にも役立ちます。
岩盤浴の効果的な入り方

岩盤浴は、リラックス効果から美容や健康まで、多くのメリットが期待できます。
より効率よく楽しむためには、効果的な入浴方法を知っておくことが大切です。
利用前の準備
1・体を洗い、温める
岩盤浴に入る前に、まずシャワーで化粧や汗、整髪料を洗い流しましょう。
また発汗しやすくするために、シャワーや足湯などで体を温めておくと効果的です。
2・水分補給
岩盤浴では大量の汗をかくので、十分な水分を摂っておきましょう。
汗と一緒にミネラルが失われるため、おすすめはミネラルウォーターや麦茶です。
3・持ち物を準備する
- 岩盤着
- バスタオルやフェイスタオル
- 飲み物
- スキンケア用品(リップクリーム・化粧水)
- その他(替えの下着・髪を縛るゴムなど)
施設で貸し出してくれる物もあるので、確認してから準備しましょう。
4・体調の確認
疲れが溜まっているときや、体調がすぐれないときは、無理せず利用を控えましょう。
岩盤浴の入り方
1・岩盤の上にタオルを敷く
低温やけどを防ぐためにバスタオルなどを敷きましょう。
2・入浴姿勢をとる
- まずうつ伏せになり、臓器を温める
- 次に仰向けになり、体の表面を温める
- 各姿勢を15分から20分程度やる
3・休憩をとる
入浴の合間に、涼しい場所で5分~10分程度の休憩をとり、しっかり水分補給しましょう。
岩盤浴の注意点
1・水分補給
大量の汗をかくため、こまめな水分補給は必ずしましょう。
2・飲酒後の利用は控える
脱水症状や血圧低下のリスクがあるため、飲酒後の利用は控えましょう。
3・体調不良時は利用を控える
微熱や倦怠感など、体調がすぐれない場合は、症状を悪化させてしまう可能性もあるので利用を控えましょう。
その他にも、衛生やマナーを守り、周囲の利用客への配慮も必要です。
岩盤浴のデメリット

岩盤浴には心身をリフレッシュさせる多くのメリットがありますが、一方で注意しておきたいデメリットも存在します。
リラックスタイムをより安全に、そして快適に楽しむためには、メリットだけでなくデメリットも理解しておくことが大切です。
バランスを意識しながら、自分に合った岩盤浴のスタイルを見つけてみましょう。
熱中症・脱水症状
岩盤浴は長時間かけて体を温めるため、大量の汗をかきます。
気づかないうちに熱中症や脱水症状になる危険があるので、こまめな水分補給が必要です。
肌の乾燥・肌荒れ
長時間汗をかき続けるため、肌が乾燥することがあります。
肌トラブルの原因にもなるので保湿が重要です。
利用料金
岩盤浴の利用料はサウナと比べると高い傾向にあります。
スーパー銭湯や温浴施設では、入館料とは別に岩盤浴の利用料金がかかります。
また定期的に通うことで効果を感じる岩盤浴は、その都度料金を払う必要があるため、継続的に通うことで費用の負担が大きくなる可能性があります。
他の温浴施設と比較して、場所を選ぶことが重要です。
まとめ

岩盤浴は、近年「癒し」と「美容・健康」を兼ね備えたリラクゼーション法として注目を集めています。
温かな岩盤に身を預け、じんわりと体の芯まで温めることで、発汗によるデトックスや美肌効果、さらには疲労回復やリラックス効果まで期待できます。
冷え性の改善や代謝アップを目的に、日常的に通う方も増えているようです。
一方で、汗を大量にかくことによる脱水症状や、体質・体調によっては負担がかかるケースもあります。
とくに高血圧や心臓に持病がある方、妊娠中の方は利用を控えるほうが安心です。
このように岩盤浴には多くの魅力がある反面、デメリットもゼロではありません。
大切なのは、メリットとリスクを正しく理解し、自分の体調に合わせて無理なく楽しむこと。
そうすることで、心と体をやさしく整え、より充実した毎日へとつながっていきます。
コメント